導入事例・開発実績

顧客用カスタマイズを加えたパッケージの物理モデルと業務要件から作成した論理モデル(ToBeモデル)間で、Fit&Gap分析を実施し、懸念点を抽出

機械
設計管理支援
データコンサルテーション
課題
  • パッケージ導入仕様やカスタマイズ要件について、SIerと議論を重ねても顧客要件を満たしているのか不明瞭な状況が発生していました。そのため、要件に対してパッケージシステム機能が十分であるかを確認する必要がありました。
  • パッケージシステムのインプリ作業やアドオン機能の設計開発に手戻りが発生しないよう、「ありたい姿」を再確認しSIerに対して具体的な確認が行える必要がありました。

活動・分析手順

  • 製造メーカーの設計管理支援システム刷新に伴うパッケージシステム導入プロジェクトに参加し、パッケージシステムの機能は意識せず、顧客およびコンサル企業が作成した各種要件定義資料をインプットとして、要件定義内容を正確にデータモデル化しました。
  • データモデルの内容とパッケージシステムの機能(アドオン機能含む)との比較を行うことで、導入予定のシステム機能で管理される情報体系と機能に抜け漏れがないか確認しました。

① 各業務ごとのシステム化スコープ単位で、要件定義資料からデータモデルを定義

② パッケージシステムの設計内容が顧客要件を満たしているかをチェック

■ 各画面機能・カスタマイズ内容とデータモデルを突合

・画面機能の過不足をチェック
・カスタマイズ箇所のチェック
・分岐条件に対応しているか

■ パッケージで不足しているエンティティ(テーブル)を洗い出し

■ 管理すべき項目(アトリビュート)を洗い出し

■ 区分値の定義を明確化

③ 顧客、SIerとのディスカッション

■ 上記②で認識された不足・差異に対する対応方針(=要件に対する対応方針)を確認

報告概要

パッケージシステムの機能を前提とせず、顧客要件からデータモデルを定義することで、本来検討していた管理情報の構造が可視化され、明瞭に再確認することができました。

ビジネスの過程で発生・管理される情報が整理されたことで、業務フローとデータフローが具体的にイメージされ、導入予定のシステム機能を最適化するために十分活用されました。

網羅性を考慮して多数の機能を持つパッケージシステムが、顧客要件に対して必要十分であるかをTMDによって再検証・評価したことで、顧客が目指すシステム像を明確な共通認識とすることができました。

データモデルを定義したことは、将来的なシステム機能拡張や他システムとの連携を行う際に検討のベースとして活用されることも期待されます。

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