TER-MINE2の機能をカテゴリ別にご紹介します。
TER-MINE2
モデリング(ビジネス分析モデル)
業務の意味やルールを視覚化し、構造的に捉えるための分析支援機能群です。
TM(T字形ER手法)における7つの視点に基づき、データ構造を精密かつ再現性のあるかたちで設計できます。
- ビジネスモデリング
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T字形ER手法(TM)の体系に完全対応し、基本的な部分は自動化し設計者のスキルに応じたマニュアル操作の余地を残すなど、さまざまなニーズに対応しています。
T字形ER手法(TM)の体系など
- 1.データの認知 :entityを認識するための基準として、認知番号(identifier)を使用します。
- 2.データの類別 :entityを関係の対称性・非対称性に基づき「resource」と「event」の2種類に分類します。
- 3.データの関係 :「resource」と「event」を前提に「関係」をを導き出すための4つのルール(導出規則)を定義しています。
- 4.データの周延 :entityが正しく網羅された集合になっているかどうかを検証します。
- 5.データの多義 :「「多値の OR 関係」「多値の AND 関係」といった複数の値の意味づけに関する判断基準を提示します。
- 6.「みなし」概念 :「みなし entity」や「概念的スーパーセット」を構築するための基準を示します。
※上記のうち、1~5までの範囲を「TM」の体系、6を含む1~6までを「TM'(ティーエムダッシュ)」の体系と呼びます。
図面上では、エンティティ間のアトリビュートの移動・複製・削除や、リレーションシップの再構築、サブセット構造の編集など、複雑な操作も直感的に行えます。そのため、設計者はモデリング作業に集中しやすい環境が整っています。
- データの認知
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TM(T字形ER手法)では事実的対象であるentityの捕捉に認知番号(identifier)の有無を使用します。
認知番号(identifier)とは、実際のビジネスのコード体系にある番号やコード、№の事を言い、この認知番号(identifier)が付与されているものをentityとして認知します。
TER-MINEではデータの認知によるentityの生成方法としてコード体系方式と命題論理方式を採用しています。
- データの類別
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ビジネスの中で使用されているデータにはその関係に対称性を示すもの(並びに関係の無いもの)と非対称性を示すもの(並びに関係のあるもの)が存在し、その性質は「取引日」の有無によって類別されます。
- データの関係
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TM(T字形ER手法)では認知されたentityとしてresource及びeventの2つの概念を持っています。そしてその関係はそれぞれの組み合わせR:R、E:E、R:Eと自己言及(再帰)の4つのパターンに分けられます。
- データの周延
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TM(T字形ER手法)では認知されたentityに対し、「区分コード」などを用いてさらに詳細な性質に言及して管理をする事があります。
その一つのentityを集合(セット)としてさらに詳細に区分けされたものを部分集合(サブセット)として管理をします。
- データの多義
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TM(T字形ER手法)では一つの認知番号に対してその性質が多義(多値)になる「多値の選言」といわゆる「HDR-DTL」の構成である「多値の連言」に対する表記分析方法があります。
- みなし概念
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TM(T字形ER手法)では、各entityの更なる純度を高めるの「みなしentity」及び、「集合の集合」としてその性質を括る上位概念として「みなしスーバーセット」という2つの「みなし概念」を持っています。(「TM´の体系」で規定)
モデリング(物理実装)
論理モデルから実際のデータベース実装へとつなげるための機能です。
ビジネス設計段階で作成された構造を正規形を保ちながら物理モデルに落とし込むことができます。
- 物理実装モデリング
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TER-MINEにおける物理テーブル定義は通常ビジネス分析モデルにて抽出された1entityが1物理テーブルになります。
またサブセットやみなしentity等は派生元entityに実装位置を書き戻したり、サブセットの実装をどの位置にするをモデル上に表現しますが、そのようなケースにも完全に対応出来るように複数のentityを包含する物理テーブルも簡単な操作で作成いただけます。
- キー定義
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TER-MINEでは物理実装情報として各entityのキー定義をマトリックスで定義可能です。
また、Microsoft社Excelと連動し、キーマトリックス(キー定義表)として出力可能です。
支援機能
設計作業の快適性や保守性を向上させるための操作支援機能
- FDファイル連動
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各エンティティに付随する属性情報を一元管理。分類・検索・編集が可能で、設計の正確性と保守性を向上させます。TER-MINEではモデリング時に設定した各アトリビュートの情報を管理しており、Microsoft社Excelと連動し、アトリビュートリストとして出力することが可能です。
- 豊富な検索機能
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TER-MINEではビジネス全体を補捉し大きくなった図面でも豊富な検索機能より操作性を損なうことなく分析が可能です。指定されたテキストですばやく検索できます。
指定されたテキストですばやく検索できます。
右クリックメニューより接続先エンティティへすばやく移動できます。
リレーションシップ情報よりすばやく接続先エンティティに移動ができます。
楽々Framework連動
設計作業の快適性や保守性を向上させるための操作支援機能
- アトリビュートの管理
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TER-MINE2には、住友電工情報システムの「楽々Framework※1」との連携機能を搭載した「TER-MINE2 楽々Framework連動バージョン」も用意しています。
楽々Framework連動バージョンでは物理実装モデルで定義した内容を、そのまま楽々FrameworkのFDファイルに出力します。
これにより、ビジネス分析モデルがそのまま楽々Frameworkにシームレスに連動し、より高速で安定したアプリケーション開発が可能となります。※1楽々Frameworkとは、住友電工情報システム株式会社が製造販売する部品組み立て型の純国産Webアプリケーション開発ツールです。業務にそのまま使用できる豊富な部品群を持ち、ビジュアル・プログラミングにより、ノンプログラミングで部品を組み合わせることで、Webアプリを開発できるローコード開発基盤です。
楽々Frameworkは住友電気工業株式会社の登録商標です。
TER-MINE2 Viewer
TER-MINE2には、モデリングデータの閲覧専用機能に特化した「TER-MINE2 Viewer」バージョンもご用意しています。Viewerでは、モデルを閲覧することが可能で、レビューや共有の場面で活用できます。
